「文化」って何?-静岡県知事川勝平太の著書に関して

静岡県知事・川勝平太氏の著書に「文化力-日本の底力」というものがあります。「文化」という言葉はよくもてはやされているようですが、私は哲学オタクで、「文化」について研究してきたことがあるんですよね。この「文化」っていう概念、なかなか一筋縄ではいかない摩訶不思議な概念なのです。今日の記事では、この「文化」について考えたいと思います。

文化がこの世にある(川勝平太の考え方)

まず、「文化」について考えるとき、一般の人々は「日本文化」とか、「アメリカ文化」とかって考えると思います。これは文化がこの世にあるっていう考え方ですよね。その国の領土の面積と同じくらいの「文化」がこの世にあるってことです。でも、考えてみれば、「国家=文化」ってちょっと乱暴な考え方ではないでしょうか?日本国家にも、琉球やアイヌみたいな独自の「文化」を持つ地域はありますし、それこそ県民性とか言ってしまえば、各県に文化が存在することになります。昔、「アイヌは日本に同化した」って言って大問題になった政治家がいましたが、「国家=文化」っていう乱暴な定式は危険な気がします。つまり、「この世に文化がある」っていう考え方はちょっと浅薄なんですね……。
文化

文化なんてこの世にはない(川嘉平太とは異なる考え方)

じゃあ極論を言いますよ! 文化がこの世にあるっていう考え方がちょっと残念なんだったら、その逆はどうでしょうか?つまり、「文化なんてこの世にはない!」っていう考え方ですよね。「事実と違うじゃないか!」って声が聞こえてきそうですが、「事実」って何なんでしょう?「あなたは文化っていうものを見たことがあるの?」って言いたくなりますよね。誰も文化っていう物質は見たことがありません。だから、よく考えてみれば、「文化なんてこの世にはない」っていう考え方は結構的を得ている気がします。文化っていうのは「人間」、つまり「人と人の間」で生まれるモノなんです。社会的な関係性が大事なんですね。人と人がコミュニケーションしたときに、初めて文化って意識されるものなんです。文化はコミュニケーションと強く結びついていて、コミュニケーションが進むにつれて、文化もどんどんどんどん、ぐいぐいと形を変えていきます。だから、「日本文化」という考え方は、逆に非現実的なんですよね。「文化」1つ考えても、一律的に偉そうなことは言えないというのが分かっていただけたでしょうか?

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